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新型コロナウイルス重症化予防

新型コロナウイルス重症化予防

忍び寄る低栄養

新型コロナウイルスが、若い人中心に蔓延しだしました。これが高齢者の皆様に蔓延を始めると、重症化する方が増え、医療崩壊が起こり大変なことになると言われています。

とにかく罹ったら大変と思いますから、家の中になるべくいるようにしてお過ごしのことと思います。足腰が弱ってはいけないと言われているので、歩くようにしたり、体操をしたりと、努力をされていると思います。

しかし低栄養はそれだけでは防ぐことができません。
そして低栄養を予防するには、コツがいります。

なぜなら低栄養は、自覚症状がないままに進み、気が付いた時には取返しのつかない状態になっていることが多いからです。

日本臨床栄養代謝学会JSPENは、新型コロナウイルス重症化予防は、栄養学的アプローチ
として、12の提言を発表しました。その中で最も重要視されているのが、低栄養の予防です。

治療薬やワクチンがない中、低栄養を予防することこそ、新型コロナウイルス重症化予防のために必要なアイテムです。

低栄養ってどんな状態?

低栄養状態は、主に体重減少が半年で10%以上あると疑われます。約3㎏は減ったと思われる方は、要注意です。または年々体重が減ってきて、BMIが18.5未満と痩せている方に多く見られます。

痩せていても筋肉質で、よく食べるしよく動くという方は、低栄養の心配がない可能性があります。

つまり痩せているだけでなく、骨の周りについている筋肉、骨格筋のが減少している状態で、ふらつきやすく、転びやすいという特徴があります。この状態をサルコペニアと言いますが、このサルコペニアがあると新型コロナウイルスに対する抵抗力が下がってしまいます。

健康診断結果の中や、病院や診療所で測定している検査結果の中にある、「血清アルブミン値」というのもご覧ください。この血清アルブミン値が低下することも、低栄養の特徴です。

症状としては、風邪などに罹りやすく、罹ったら治りにくいとか、骨折しやすいといった特徴があります。

低栄養があると新型コロナウイルスに勝てない

低栄養状態は、感染症にかかりやすく、罹ったら治りにくいという特徴があります。 新型コロナウイルスにかかり、悪心や嘔吐・下痢などで充分な食事が摂れなければ、更に悪化速度が上がります。
日頃から低栄養に陥らないことが大切です。

低栄養にならないためには

定期的な診断や治療

低栄養は高齢者に多く、老化により消化機能が落ちることも原因します。基礎疾患が徐々に進むことも影響します。そのへんを適切に管理するために、健康診断や定期的な治療をすることが大切です。

買い物や料理が不便になることも大きな原因

買い物や 料理が不便になったり、お金を節約することが原因になる場合も多いです。
そうすると、とりあえずごはんを炊いて、漬物など塩分の多いものでおかずをあまりつけることなく、ごはん中心に食べるという形になったりします。
菓子パンやカップ麺、お菓子だけで食事を済ますことも多くなりがちです。
「もう食事を用意したり作ったりが面倒だ」という気持ちになることも原因になります。かと言って、誰かに食事の用意をお願いするのも面倒なのです。
その上低栄養は自覚症状がないので、「大丈夫」と思いさえすれば大丈夫なのです。
この解決策のために、認定栄養ケア・ステーション和では、4月中旬に動画にて低栄養予防の具体策について、情報を流しました。是非ご覧くださいませ。

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