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五感と栄養で健康ワークショップ開催報告 低栄養予防 所澤和代(しょざわ かずよ) 料理の紹介 食の和プロジェクト 食事で免疫力を高める

【開催開催報告】ワークショップ第4回

第一部は、レガリーノさんという、女性3人組で、キーボード、カリンバ、ミニハープを使った癒しの演奏や、それらの楽器の伴奏で浜辺の歌を歌ったりしました。参加者のみなさんにその楽器を使って、簡単な合奏をさせてもらいました。

第二部は、誰もがかかる可能性のある熱中症。その予防のための、水の飲み方、食事の仕方を学んでいただきました。食欲が無くなった時の対策も盛り込みました。喉をつるっと通る、天津飯を作り、試食していただきました。

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五感と栄養で健康ワークショップ(第4回)を開催!

「食」を通じて長生きを喜べる社会を築きたい、との思いで立ち上がった「食の和プロジェクト」。
第4回は、身近なところから気を付けたい、熱中症対策についてのプログラムをご用意いたしました。

第一部「生ピアノで脳を活性化! 脳トレピアノで楽しもう」
講師…レガリーノ

第二部「食欲が落ちると脱水に!? 10食品群で熱中症予防を」
講師…認定栄養ケア・ステーション和 所澤和代

※「健康長寿新ガイドライン」に示された10食品群です

日時:7月26日(金)10:30〜12:00
会場:多摩永山メモリードホール(多摩市貝取1498)
アクセス
徒歩の場合…京王・小田急「永山駅」から徒歩9分
バスの場合…京王線「永山駅」または「聖蹟桜ヶ丘駅」発
(桜22)「京王/神奈川中央交通」
(桜25)「京王」
バス停「諏訪下橋」下車徒歩2分

主催:食の和プロジェクト
共催:多摩大学総合研究所・有限会社もしもし・多摩永山メモリードホール

お申し込みはこちらからどうぞ。

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五感と栄養で健康ワークショップ(第3回)を開催!

「食」を通じて長生きを喜べる社会を築きたい、との思いで立ち上がった「食の和プロジェクト」。
第3回目は梅雨の季節にちなんだプログラムをご用意いたしました。

第一部「自然と体が動き心が躍る、脳トレ健康体操!」
講師…公益社団法人日本3B体操協会 公認指導者 二瓶洋子

第二部「梅雨でも安心安全! 上手な食品保存法で10食品群を毎日の食卓に」
講師…認定栄養ケア・ステーション和 所澤和代

 

 

※「健康長寿新ガイドライン」に示された10食品群です

日時:6月15日(土)10:30〜12:00
会場:多摩永山メモリードホール(多摩市貝取1498)
アクセス
徒歩の場合…京王・小田急「永山駅」から徒歩9分
バスの場合…京王線「永山駅」または「聖蹟桜ヶ丘駅」発
(桜22)「京王/神奈川中央交通」
(桜25)「京王」
バス停「諏訪下橋」下車徒歩2分

主催:食の和プロジェクト
共催:多摩大学総合研究所・有限会社もしもし・多摩永山メモリードホール

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新型コロナウイルス重症化予防 食事で免疫力を高める

免疫維持に欠かせないビタミンB₆

ビタミンB₆の働きとは

日本臨床栄養代謝学会JSPENは、新型コロナウイルス重症化予防は、栄養学的アプローチとして、12の提言を発表しました。その中で免疫に関わる微量栄養素についてビタミンD、ビタミンA、ビタミンEについて以前のブログで紹介しました。
今回はビタミンB₆です。
以下、永岡出版「からだにいい食事と栄養の大事典」からの抜粋です。
ビタミンB₆の働きは、食品から摂ったたんぱく質をアミノ酸に分解したり、アミノ酸を原料に皮膚や髪の毛、爪などの人体たんぱく質を作る手助けをします。
「セロトニン」「ドーパミン」といった、神経伝達物質を作ったり、赤血球を作るなど60以上の酵素反応にも関わっていると言われています。
体外から侵入した病原体を攻撃して無力化させる免疫物質の「免疫グロブリン」を作るのに欠かせません。
以上のことから、新型ころなウイルス感染予防にも、免疫力を高めるために積極的に摂りたい栄養素です。

どのような食品からどの位摂ればいいのでしょう

ビタミンB₆は、レバー、肉類、魚類に多く入っています。
しかし、だったら肉類や魚をたくさん食べれば良いように思えますが、ビタミンB₆の特徴として、たんぱく質を多く摂れば、必要量も増えてしまうという特徴があります。
下手をすると高たんぱく質になり、必要量が増えるためにビタミンB₆が不足してしまう可能性が出てきます。
食品成分表を見ると、確かに肉や魚のほうがビタミンB₆の含有量が多いのですが、肉や魚は同時にたんぱく質量も効率良く摂れる食品です。ですので、たんぱく質の含有量が少ないものからも、ビタミンB₆を摂ることが大切です。それは例えば胚芽米とか穀物だったり、野菜を1日150g以上は摂る(厚生労働省の推奨量は1日350g)ことでも、ビタミンB₆の摂取量は増えます。魚や肉は1回に80g位の量が1人前ですが、胚芽米なら1回150gとか、野菜なら100g以上とか、たくさん摂れる訳ですので、計算しますと1日の摂取ビタミンB₆の摂取源としては、同じ位の量となります。
ごはんは白米ですとビタミンB₆の含有量が下がります。胚芽米はビタミンB6も多く値段もリーズナブルで消化も良いので、高齢者にも向いています。
発芽玄米もビタミンB6が胚芽米より多く、消化も良いのでおすすめですが、比較的高価なのが難点です。

こんな感じで組み合わせると良いです

食事摂取基準2020年版では、ビタミン₆6の1日の推奨量は、成人や高齢者で、男性1.4mg女性1.1mgとなります。1.4mgを満たすには例えばこんな量を摂れば満たされます。

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卵を食べましょう

コレステロール値が高いと卵は食べないほうがいい?

コレステロールは主に体内の肝臓で作られていて、細胞膜やホルモン、胆汁酸などの原料になっています。生体には欠かせない物質です。

食事の中に含まれているコレステロールは、体内で作られるコレステロールの1/3~1/7しかありません。
コレステロールは食事から多く摂取すると、肝臓での作る量を減らします。食事から摂るコレステロールの量が少ないと、その分肝臓では多く作られ、一定の量に保たれる仕組みになっています。コレステロールの摂取が、そのまま血中コレステロール値に反映されるわけではありません。

卵は何個まで食べても大丈夫?

2020年度版「日本人の食事基準」によりますと、疫学研究では、卵の摂取量と虚血性心疾患・脳卒中との間に有意な関連はなかったとのことです。
ふだんから卵を多く摂っているからと言って、心疾患や脳卒中になりやすいということは関係ないことが分かります。
但し、脂質異常症で、高LDLコレステロール血症の方には、コレステロール値を1日200mg未満に留めることが望ましいとあります。コレステロール値が200mgは、卵では約1個分に含まれるコレステロールの量になります。ですので、高LDLコレステロール血症の方は、卵を1日1個位にしておいたほうが望ましいと思います。

コレステロール値は飽和脂肪酸の多い油で上昇する

LDLコレステロール値が高いと言われている方は、コレステロールの多い食品を控えるのではなく、飽和脂肪酸の多い油の摂取量を控える必要があります。
飽和脂肪酸が多い油は、肉の油やバター・ラード、牛乳や乳製品の油、やし油などがあります。
反対に不飽和脂肪酸を多く含む、魚の油に含まれるDHAやEPAと言った脂肪酸や、植物油に含まれるリノール酸などが、コレステロール値を下げる働きが期待されているものです。

コレステロールが低値の方は低栄養になっている?

コレステロール値が低値の場合は、高齢者の場合、低栄養が原因となっている場合が見られます。この場合は肉の油とか牛乳とかを気にせず、脂肪を多く摂り、摂取エネルギー量を上げることが重要です。温かいごはんにバターを乗せたり、お野菜にはマヨネーズをかけたり、和食にも合うオリーブ油をかけたりして、油の摂取量を上げるようにすることをおすすめします。

卵のたんぱく質は一番良質

たんぱく質は、20種類のアミノ酸が結合したものしたものです。その内9種が不可欠アミノ酸と言って、体内で合成されません。なので毎日摂る必要があります。この9種類の不可欠アミノ酸が豊富に入っているのが、卵です。卵の不可欠アミノ酸の含有量を100として、他の食品のたんぱく質を評価します。これをアミノ酸スコアといいます。
卵の他にアミノ酸スコアが100のものは、大豆、牛乳、牛肉・豚肉・鶏肉・魚があります。チーズは91、精白米は65となっています。

アミノ酸スコアの高いもの、特にその基準となっている卵を、しっかり食べることで、
低栄養の予防効果をアップさせることができます。

便利な味卵

冷蔵庫に卵が余ってしまった時に、作ると便利です。
半熟卵を作ります。
卵のお尻(写真)を固い所に打ち付けて、ちょっと傷を付けます。
茹でた時に皮を剥きやすいためです。

卵を水から入れて火にかけ、沸騰したら4分間茹でて水に取ります。

めんつゆをつけ麺で食べる位の希釈にして、卵を漬けておきます。

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そのまま食べても美味しいし、麺類や野菜料理と共に食べても美味しいです。

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低栄養が心配される時

体重がこの6ケ月で2~3㎏減ってしまった・・・
長い期間かけて徐々にですが、大幅に体重が減ってしまったという皆様へ、対処方法をお伝えいたします。

低栄養のリスクの高い方

次の表の赤ラインの体重以下の方、または血清アルブミン値が4.0以下の場合、リスクが高いです。

体重が減ったのと一緒に、握力が無くなったとか、歩くのが遅くなったとかという現象がある場合は、特に心配です。

体重減少の裏には、疾患が隠れている場合もありますので、一度かかりつけ医にご相談になって、精密検査をお受けになるのが、よろしいかと思います。

自分では「体調が良い」と思っても、一度かかりつけ医にご相談になることをすすめています。
「よく食べているから大丈夫」という自己判断は、あまりあてになりません。
食事の内容をお聞きすると、ご自分では食べているつもりなので、過大申告(本当に食べている量より多く申告)になっている場合が多く見られます。

体重が減ってしまわれた方へ

体重が減ってしまっても、慌てないで、なるべく多品目の食事をお摂りになることをおすすめします。。

丼物に色んなものを乗せ食べたり、カレーライスのように、色んな具が入っているようなものも食べやすいです。
サラダや汁物にいろんな食材を入れて食べるのも、多種類の食品を摂るようにします。

体重を回復させるというより今より痩せないこと

栄養を考えてお摂りになるメリットは、現状の体重を維持できることです。
何もしなければ、さらに体重が減少する可能性が増えます。
なかなか、体重を増やすということは困難な場合が多いです。
体重が維持できるということは、努力されてい状態です。

 

間食もお考えください

幼児が成長するために、1日3食では栄養が足りず、4食目を間食でとるのと同じに、消化能力が衰えてきた高齢者も、間食を摂られることをおすすめします。
特にエネルギー量が高く、食べやすいものは、高脂肪のアイスクリームです。
菓子パンやカステラと言ったものも、間食に摂られると良いでしょう。

やってはいけないこと

体重が減ってくるし、歩くスピードが遅くなってくると、寝たきりになってしまうことを心配して、いつもより多く頑張って歩くなど、食べてないのに運動量を増やされる方がいらっしゃいます。
そうすると低栄養は加速度的に悪くなります。適度な運動にされるのが良いでしょう。

濃厚流動食の利用も早めに

125mlで200Kcalもある、栄養バランスの整った濃厚流動食の利用を、早めに開始するようお伝えしています。しかしお勧めしても、「まだそんなものは要らない」と断られるケースも多いです。


これらは、「食品」です。速効性のある薬ではありません。
毎日コツコツ摂り続けなければ、効果が出てきません。
低栄養が心配される状態になったら、コツコツと毎日お摂りいただけると良いです。
食事療法は、予防的に行うことが一番良い方法です。

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低栄養予防 新型コロナウイルス重症化予防 食事で免疫力を高める

低栄養の予防には「主食・主菜・副菜」が揃った食事を

低栄養予防が感染予防・重症化予防に

日本臨床栄養代謝学会が出した、新型コロナウイルス感染症の治療と予防に関する栄養学的提言で、重症化症例の多くは、背景として低栄養があることを指摘しています。多くは高齢者が重症化しやすい訳ですが、治療法や予防法が確定しない伝染性の疾患では、若年層も含め、個々の免疫力を高めることが肝要です。
低栄養になりやすい食事とは、主食・主菜・副菜の内、主食に偏る食事で、主菜・副菜といったおかずの少ない食事が特徴です。

主食・主菜・副菜の揃った食事とは

増やしたい主食・主菜・副菜が揃う食事

平成30年度の国民栄養調査によると、栄養のバランスが整いやすい主食・主菜・副菜が1日2食以上、ほぼ毎日揃っていると回答した者の割合は 男性45.5%、女性49%に留まっています。
低栄養を予防する必要のある方は、国民の約半数いる可能性があります。
認定栄養ケア・ステーションでは、皆さんで協力しながら、栄養状態を良くして行く活動をして行きたいと思っています。

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食事で免疫力を高める

免疫力に関係する食物繊維

善玉菌を増やし腸内環境を良く保つ

腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌(善玉菌とでも悪玉菌でも無い菌)があります。
日和見菌は全体の7割そ占め、これが善玉菌になり、腸内の環境を良くすることが
大切です。
ビフィズス菌等の善玉菌は、ヨーグルトや納豆と言った発酵食品によって増えますが、
これらの菌のエサとなるのが、食物繊維です。食物繊維があって、善玉菌は増えます。
善玉菌は腸内の免疫機能を活性化する働きもあります。

食物繊維の不足の注意

便秘になられる方の内、食物繊維の不足が原因と思われる方は、多く見られます。
便秘の状態は、悪玉菌を増やし、食物の腐敗を進めます。免疫力も低下してしまいます。
高齢者の方々は、元々消化機能が落ちて来て、それが原因でも便秘になりやすいですが、買い物が不便になり、口当たりの良いもの、菓子パンやお菓子で食事を済ます機会が増えると、顕著に食物繊維不足になってしまいます。

調理が負担に感じて、出来ているお食事を買って来られる高齢の方や、お仕事が忙しくて外食やコンビニのお弁当が多い方の食物繊維不足が心配です。

また、野菜が嫌いとか、あまり食べないという方。野菜を調理しないし、買っても来ないという方は、食物繊維を多く含む根菜類やキノコ、海藻類が不足している場合が多く
見られます。

生活習慣病の予防にもなる

食物繊維は、脂質異常症、高血圧、糖尿病の予防にもなりますので、若年層の方から不足しないように心がけられると良いと思います。

生活習慣病予防のためには、食物繊維の1日の目標量は、成人男性が21g、女性が18gです。65歳以上だと男性20g、助成17gとなります。

食物繊維の多い食品

食物繊維は、精製されていない穀物、根菜類、キノコ、海藻類に多いです。
ごはんは胚芽米や、麦入りや雑穀入り、玄米が混ざったごはんだと、食物繊維は増えます。玄米も発芽玄米というタイプは、柔らかく消化しやすい形になっています。
パンは、全粒粉で作ったものやライ麦パンが食物繊維が多いです。
以下、食物繊維が多い食品の食物繊維の含有量をご紹介します。
これらの食品を、お食事に取り入れるようにされることをおすすめします。

水に溶ける食物繊維の紹介

食物繊維が摂れない方には、水溶性の食物繊維が粉になって売っている特定保健用食品をお使いいただくと良いです。
水に溶けてしまい透明になり、水の味も変えません。
食物繊維不足の方はビタミン・ミネラルも不足ですので、野菜ジュースも一緒に摂られると良いでしょう。

便秘の方で、便秘薬だと下痢を伴い不便をお感じになられている方にも、この飲む食物繊維を上手く併用していただくと、コントロールしやすくなります。

参考資料:日本人の食事摂取基準2020

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新型コロナウイルス重症化予防 食事で免疫力を高める

炎症を抑えるビタミンC

ビタミンCの抗酸化作用

新型コロナウイルスの重症化予防のためには、炎症を抑える体の働きをアップさせることが重要です。
ウイルスは肺胞に入って炎症を起こします。肺胞に入ったウイルスは、炎症によって血管を損傷させ全身に巡り、全身のあらゆる組織で炎症を広げていきます。

炎症を防ぐには、低栄養にならないように、栄養のバランスを摂ることが重要ですが、この前のブログで紹介したビタミンEと共に、ビタミンCは抗酸化作用によって、炎症を防ぐ働きを持っています。

体調管理にビタミンC

ビタミンCの欠乏症として有名なのが壊血病で、大航海時代に船員の多くが壊血病で亡くなっています。壊血病の症状は、疲労倦怠、いらいらする、顔色が悪い、皮下や歯茎からの出血、貧血、体重減少、心筋障害、呼吸困難などがあります。
成人のビタミンCの推奨量は100mgです。壊血病はビタミンCの食事摂取基準の1割以下10㎎程度摂っていれば起きません。普通の食生活では、ほとんど壊血病になる心配ありません。
しかし、壊血病的な症状、疲労倦怠、いらいらするなどがある方は、体調管理やストレス耐性を高めるために、充分ビタミンCを多めに摂るように意識するとよいと思います。

一方心臓血管系の疾病予防効果には、50mg程度摂っていれば期待できるとのことです。

ビタミンCを多く含む食品

ビタミンCは、熱に弱く、生の果物や、赤ピーマン、茹でても残る量が多めの小松菜・ほうれんそうといった緑の葉物やブロッコリー、熱に強いでんぷんに守られたビタミンCを含む芋類から摂れます。

サプリメントの利用もおすすめ

生の果物や野菜が少ない、外食やお弁当を召し上がっている方は、サプリメントで補うのも良いと思います。
特にお弁当には、食中毒を予防するために、加熱した料理が多いので、生の食品が充分に入りにくかったりすると思います。ビタミンCの多い食品を添えたり、ビタミンCは、サプリメントを摂ることがおすすめです。ビタミンCはサプリメントで摂っても、食品のビタミンCと利用率は変わらないとのことです。
喫煙者は、必要量が増えますので、特にサプリメントをおすすめします。

参考文献:日本人の食事摂取基準2020年度版

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炎症を抑えるビタミンE

炎症を抑えることの重要性

新型コロナウイルスの重症化予防のためには、炎症を抑える体の働きをアップさせることが重要です。
ウイルスは肺胞に入って炎症を起こします。肺胞に入ったウイルスは、炎症によって血管を損傷させ全身に巡り、全身のあらゆる組織で炎症を広げていきます。

炎症を抑制するには、特に高齢者においては、低栄養状態にならないことが大切です。
脂肪が多い状態の肥満の状態も炎症を起こしやすいです。

そして微量栄養素は、骨や筋肉・皮膚や細胞を強くしたり、活性酸素と言って老化を亢進する物質の除去をするなどの働きをして、炎症を防いでいます。

ビタミンEの働き

活性酸素を除く働きが、抗酸化作用と言います.抗酸化作用のある物質は色々ありますがビタミンではビタミンE・ビタミンCが中心です。

ビタミンEが注目されるのが、悪玉コレステロールと言われる、LDLコレステロールの酸化を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞と言った生活習慣病の予防効果があります。

日本人の平均的なビタミンEの摂取量をお摂りであれば、不足はないとのことです。(日本人の食事摂取基準による)

サプリメントを用いた試験では、心筋梗塞や脳梗塞といった冠動脈疾患の発症に有用であったという報告から、かえって死亡率を増加させると言った報告もありますので、特に過剰摂取には注意が必要です。

ビタミンEの多い食品

ビタミンEは、アーモンドや緑黄色野菜ほうれん草、かぼちゃ、ブリなどの一部の魚に多いです。

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胚芽米のごはんや精製された白米ではなく、雑穀入りや胚芽米にするとビタミンEが摂れます。

精製された食品を多く摂っていたり、緑黄色野菜を摂る機会が少ない方は不足していると思われますので、そうした方は、サプリメントを適切にお使いになるのも良いでしょう。