善玉菌を増やし腸内環境を良く保つ
腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌(善玉菌とでも悪玉菌でも無い菌)があります。
日和見菌は全体の7割そ占め、これが善玉菌になり、腸内の環境を良くすることが
大切です。
ビフィズス菌等の善玉菌は、ヨーグルトや納豆と言った発酵食品によって増えますが、
これらの菌のエサとなるのが、食物繊維です。食物繊維があって、善玉菌は増えます。
善玉菌は腸内の免疫機能を活性化する働きもあります。
食物繊維の不足の注意
便秘になられる方の内、食物繊維の不足が原因と思われる方は、多く見られます。
便秘の状態は、悪玉菌を増やし、食物の腐敗を進めます。免疫力も低下してしまいます。
高齢者の方々は、元々消化機能が落ちて来て、それが原因でも便秘になりやすいですが、買い物が不便になり、口当たりの良いもの、菓子パンやお菓子で食事を済ます機会が増えると、顕著に食物繊維不足になってしまいます。
調理が負担に感じて、出来ているお食事を買って来られる高齢の方や、お仕事が忙しくて外食やコンビニのお弁当が多い方の食物繊維不足が心配です。
また、野菜が嫌いとか、あまり食べないという方。野菜を調理しないし、買っても来ないという方は、食物繊維を多く含む根菜類やキノコ、海藻類が不足している場合が多く
見られます。
生活習慣病の予防にもなる
食物繊維は、脂質異常症、高血圧、糖尿病の予防にもなりますので、若年層の方から不足しないように心がけられると良いと思います。
生活習慣病予防のためには、食物繊維の1日の目標量は、成人男性が21g、女性が18gです。65歳以上だと男性20g、助成17gとなります。
食物繊維の多い食品
食物繊維は、精製されていない穀物、根菜類、キノコ、海藻類に多いです。
ごはんは胚芽米や、麦入りや雑穀入り、玄米が混ざったごはんだと、食物繊維は増えます。玄米も発芽玄米というタイプは、柔らかく消化しやすい形になっています。
パンは、全粒粉で作ったものやライ麦パンが食物繊維が多いです。
以下、食物繊維が多い食品の食物繊維の含有量をご紹介します。
これらの食品を、お食事に取り入れるようにされることをおすすめします。
水に溶ける食物繊維の紹介
食物繊維が摂れない方には、水溶性の食物繊維が粉になって売っている特定保健用食品をお使いいただくと良いです。
水に溶けてしまい透明になり、水の味も変えません。
食物繊維不足の方はビタミン・ミネラルも不足ですので、野菜ジュースも一緒に摂られると良いでしょう。
便秘の方で、便秘薬だと下痢を伴い不便をお感じになられている方にも、この飲む食物繊維を上手く併用していただくと、コントロールしやすくなります。
参考資料:日本人の食事摂取基準2020